中年になると「人生の後半に入った」と誰もが考える。

今まで生きてきた年数と同じ位生きられるかどうか考え出す。

若い頃は「未来」が永遠にあると思っていたが、今は「有限」だと感じてくる。

急に「時間」を大切に思い、出来る限り「有益な時」を過ごそうと考える。

 

「過去」「現在」を線で結びその延長上に将来があると考える。

しかし、現実は「まさか」の連続。それでも延長上にあると考える。

 

「苦しい時」「辛い時」それが「永遠に続く」と思い込む。どんどん気が滅入って、自己嫌悪にハマル。

自分を苦しめているのは「自分自身」であり「他人」ではない。いつも気にする「世間体の実体」は「自分自身」なのだ。

 

 振り返ると、順風満帆の時は、さほど自分自身は成長していなかった。「充電」せずに「放電」ばかり。

一方、逆境の時は、すごく勉強(充電)ができた。そして、何故か次世代の仕事が回ってきた。

これは極々当たり前なのだ。多くの社員は冒険をしない。今の仕事で十分満足している。

あえて危険を冒してまでも仕事を受けようとはしなかった。

 

 結局、案件は筆者に回ってきた。

月日が経って、社内評論家達・マスコミは、筆者が手掛けた案件を「先駆けだった」と言い出した。

手掛けた時点では全員(筆者も含めて)そうだとは思ってもいなかった。

 

これは「運」としか思えない。

 

これを数回経験した筆者は「なんと運が強い???」ことか。

とすると「逆境」は単なる当人の「思い込み」だったのか。

 

マラソンランナーの高橋尚子の言葉を思い出す。

「花の咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」

 

『悪い事』はそんな長くはない。また『良い事』も長くは続かない。

人生に「もしも・・・」はない。後にも先にも「あの時」しかなかったのだ。

 

「将来どうなるか」は誰も分からない。

「今」が一番大切!「今」を精一杯楽しもう!「明日が来ない」かもしれないのだから・・・

人生の評価は「オセロゲーム」最初が「白」で最後が「白」だと途中が「黒」でも全て「白」に変わる。

 

汝!あきらめるなかれ! 決して諦めるなかれ!

 

「運」は諦めない人達にのみ、回ってくる。