改悪システム


 コロンブスが「アメリカ大陸」を発見したというのはおかしい。

星は「発見した」と言ってもいいが・・・

大昔から「アメリカ大陸」はあった。

そして先住民がいた。

 

何故?発見なのだ!

「侵略」というのが「真実」ではないか!

ハリウッド映画では「騎兵隊」が「正義」で「インディアン」は「悪役」になっている。

自分の土地に入って来た者を追っ払うのは当然の行為だ。

映画は事実と反対に描いている。

 

「企業合併」でも同じ事が起きる。

人数の比率で勢力地図は決まらない。

「新参者(少数派)」が「古参」のように大きな顔をしている。

「業務改革」を叫んでいるが実のところ、自分達が慣れ親しんだやり方の「押付け」である。

 

「自社の常識」は「他社の非常識」。

 

互いに旧社の文化・思想・風土を良かれと思うのは当然である。

そう簡単に意識を変える事はできない。

これに「新システム」が絡んでくる。

 

「いいシステム」「いい業務」とは?

 

「既存システム」が必ずしも「悪い」とは限らない。

「新システム」が必ずしも「良い」とは限らない。

現行のやり方が「良い」・新しいやり方が「悪い」などと主張すると、「新参の上層部」からは「悪役」にされる。

常に自分達が過去にやってきた方法が「ベスト」なのだ。

議論は伯仲するが、その根底に流れているのは

「馴染み易いか否か?」「好きか嫌いか?」

である。

これに「権力闘争」「組織論」が直接「新業務システム」に絡んでくる。

 

  • 「性悪説をベースにしたシステム」
  • 「形式化した建前システム」
  • 「重層化したチェックシステム」

 

さらに、コンプライアンス遵守・遵守・遵守・・・の「通達」だらけ・・・

 

システムの指示通りにやると、仕事が回らなくなる為、嘘の入力をする。

その違反行為が発覚しないように、さらに嘘の入力。

こうして、隠れトラブル(潜在的トラブル)が増える。

規則・業務システムが増えるたびに隠れ違反が増える。

「隠れ違反はどれだけあるか?」想像してもぞっとする。

そして、隠し通せなくなり表面化する。(始末書の作成)

「新参の上層部」が気付いた時には手に負えない状況になるのは「明白」である。

「エッ!そんな報告を受けていないよ!」

「誰がやったんだ!!!」と絶叫する。

「チェックシステム」だけがとてつもない「バケモノ」に成長していく。

 

人々は毎日振り回される。

そして「自分で考えない事」が「良い」と思ってくる。

「どうして?」はご法度!

「常に誰かに指示を仰ぐ事」が「ベスト」になっていく。(常に責任回避)

誰も、このシステムに「ストップ」をかけない。

 

「改悪システム」は存在する。

 

ガン細胞のように「増殖」が早く、そして「組織」が崩壊していく。