想定外アクセス


 書斎にサーバを設置して、自らプロバイダになっている。

ユーザーは身内だけである。

メールアドレスを無料で取得、しかも好きなネーミング。

システムフォローも即時対応。これ以上の贅沢はない。

 

「毎朝」「帰宅時」にサーバのログをチェックするのが日課となった。

アクセス数が少ない為、ザア~っと見るだけで全体が分かる。

 

 アクセスの傾向を分析してみた。

サイトの表玄関から入ってくるユーザーはほとんどいない。

多くは「マイクロソフト」「ヤフー」「グーグル」の検索エンジンからリンクされてくる。

どんな「キーワード」で飛び込んでくるのか、それを見るのがひとつの楽しみになった。

 

1番目は「マグマ大使」。

もっとも多いのは、「マグマ大使」(昔のテレビ番組)。

「マグマ大使」と全く異なる話なのだが「お題目」を「逆マグマ大使」と付けたのだ。

きっと、読者は期待はずれの内容にガッカリしている違いない。

これに似た「キーワード」として「一水四見」「半システム」「優良ドライバー」「生地屋さん」がある。

 

2番目は「姓名」。

自分の名前が何処かのサイトに載っていないか?興味があるらしい。

デモ用のサイトに「人事台帳照会」があり、データも勝手に作成した。

約200人の社員名。実在する人名であることにビックリしている。

筆者も暇にまかせて、自分の名前を入力してみるのだが・・・

ほとんど「自分の作成サイト」か「著書紹介のサイト」でいつ見ても変わり映えしない。

 

3番目はTipsの検索。

筆者自家製のVBAコーディングをアクセスしている。

誰かがこれで楽なっていると思うと嬉しくなる。

自分も他の人のコーディングを参考にしている為、その有難さは分かる。

社内でこのサイトを広めようとしたのだが、「ネタは欲しいけれど提供するのはイヤだ」...

しまいには「保証されていないコーディングは使うべきでない」との意見まで出された。

この御仁、システムを作る苦しさを本当に知っているのかナ?

 

 ログ分析も搭載しており、誰がアクセスしているかを見るのも楽しみである。

書斎で「ニヤニヤ」している。

「大企業のホスト名」が表示されていると、さらに「にこにこ」・・・

ページアクセスの遷移が分かり、時間も分かる。「フムフム」そうやって入って来ましたか。

「あれ~こんな時間にこのページ」を見るなんて、自分と似た人もいるもんだ。

と思いきや、自分がアクセスした情報ではないか。

 

 この原稿を書き上げる2週間前に大々的にコンテンツをリニューアルして、サーバ内の場所を移した。

リニューアルといっても内容は変わらず、フレームだけを作り変えただけである。

その後、ログには「ファイルが見つかりません」(404 file not found)が頻繁に表示されている。

 

検索エンジンのリンク情報の再構築を首長く待っている。