システムサポートカルテ


 「ぱそこんドクター診療所」では受診された人からの質問・その解決策・参考事項・課題事項を必ずメモに書き留めている。

同時にその作業時刻も記録している。

後日、作業内容を定型様式(Excel)に書き写し、2部(正副)印刷して受診者に渡している。

そして1部(副)に「サイン」を貰って受け取っている。

 

 この定型様式(Excel)を「システムサポートカルテ」と称している。

 

受診時、筆者は「前にも同じことを説明したでしょ」とは言わない。

「同じ説明」を毎回繰り返し、カルテに書き留める。

 

 サインされた「システムサポートカルテ」はPDF化され、データベースに保存される。

受診者は一日に10人を超える時もある。

「書き写し」「PDFのデータベース化」は毎度一日仕事である。

 

サーバは自前で、筆者の書斎に置かれている。

 

 受診者には「お客様番号」が付けられ「受診履歴」がいつでも検索できるシステムになっている。

このシステムも自前である。

「何故こんな面倒くさいことをするんですか?」と受診者は言っていた。

日が経つにつれ「カルテ」の枚数が増えてくる。

「サポート概要」は一覧表示される。

受診者は、この一覧を見ると忘れていた「受診内容」が蘇ってくる。

 

「あれ~? 同じ質問を何度もやっているナ~」

「あ~? そうだったのか!」

「聞いた憶えがない」は存在しない。(サインしているではないか!)

口で言うより、説得力があり、「ボディブロー」のように効いてくる。

 

受診者は、だんだん「素直」になってくる。

 

「これは、前に聞いたことがあるかも・・・・」(受診者の独り言)