中高年諸君よ


「中高年諸君よ!」と言うと、綾小路きみまろを連想する。

 

 中高年は今の自分を認めなければならない。

「昔はもっとできたのに」「こんなはずじゃない」

現実は明らかに能力・体力・気力が衰えている。

そんな状況でパソコンをマスターするのだ。

 

 市販されている多くのテキストは中高年用には書かれていない。

記述されている言葉がわからない。

だから文章全体がわかるはずがない。

にもかかわらず何千円もする分厚いテキストを買っている。

薄っぺらなテキストを買う勇気がない。

見栄だけは一人前である。

言葉の意味を調べていたら、説明している言葉がさらにわからなくなる。

他人に聞くのもイヤだ。

若者に頭を下げるなんて、プライドが許さない。特に、我が子にだけは教わりたくない。

キーボードも難解である。どこにその文字があるのか、見つかる頃には日が暮れている。

そしていつの間にか「テキスト」も「パソコン」も飾り物になっている。

 

 テキストが理解できるということは相当レベルが高い証拠である。

簡単に習得できると思うことが間違い。

「テキストを読めばわかる」なんて大嘘である。

多くのテキストが市販されていることがそれを証明している。

みんなわからなくて、アレコレともがいている。

パソコン初心者はキーボードアレルギー・横文字アレルギーに陥る。

そして、イライラして「や~めた」。

 

じゃ、どうしたらいいのか。

 

 プロの先生に教わるのが一番の近道である。月謝を払う。

自分も真剣になるし、先生も真剣である。

シロウトではお互いに甘えがあり、間違った理解をすることが多い。

さらに身近にパソコン仲間を見つける。同等レベルの仲間がいい。

知らないことが恥ずかしくないからである。最高の秘訣は頑張らない。

やる気がない時はやらない。1日2つマスタするなんてノルマを課してはいけない。

ゆっくりゆっくりとマイペース。他人と比べてはいけない。

 

さあ!始めよう。

 

 何度も同じ質問をする勇気を持とう!

わからないものは、わからないのだから。